江別エリア
コープのシュークリーム工場を見学に行ったら、色々と裏切られた話。
新しいスウィーツ食べた?
最近、コープさっぽろ本部に行くと高確率でみんなから聞かれるんです。どうやらこの春からスウィーツのスペシャリストが商品開発をしていて、スウィーツに力を入れているんですって。それも、ものスゴく!その新スウィーツのブランド名は「C-sweets」。もちろんC-sweetsのCはコープのC!なんともコープっぽい、色気を出さない感じの名前がイイ。おしゃれなフランス語でコープ de デセールとか言われても、いつもお買い物してる全道のマドモワゼルたちも戸惑ってしまうし。
そのC-sweetsの中で特に人気なのがシュークリーム!1店舗で一日1000個売れる日もあるのだとか。
その人気の理由を探るべく、江別にあるC-sweets工場に潜入!潜入!潜入!
今回の記事のタイトルは、「コープのベルトコンベア、今日の動きも良好なり!」だな。と思ったのですが、その想像は後ほど大きく覆されることに!まさかコープのシュークリームがこんな作り方をしてるなんて!
コープの新スウィーツ担当とは?
こんにちは~
と恐る恐る開けた工場の入口。来客用スリッパを履いた自分の足音がペタペタと響く静かな廊下を通り、こちらでーす、とスーツを着たちょっと怖そうなお兄さんに案内されたのは会議室。
そこでは先に取材に来ていたコープの広報誌「ちょこっと」がシュークリームの撮影中。グラビアアイドルの撮影をするかのような、ちゃんとした撮影機材でシュークリームをパシャパシャ撮るちょこっとチーム。
手のひらに収まるサイズのデジカメをそーっとポケットに隠すフカボリチーム。(可愛いよ!と思わず声かけたくなるようなセクシーなシュークリームのグラビアは9月発行のちょこっとで)
今回のミッションは『コープの新スウィーツ担当者の話を聞いて来て!』。ちょこっとの撮影を見学しながら担当の到着を待っていたのですが、いつまで待っても来ない。
担当者来ないな~とボソッと呟いたら、
「ここにいますよ」
会議室まで案内してくれた怖いお兄さんが、まさかのスウィーツのスペシャリスト、C-sweets商品開発担当でした!スウィーツ担当はカフェ巡り好きの女子だと想像していたのですが!まさか!お兄さんが!
「担当の脇田です」
ちょっと想像とは違いましたが、シュークリームを食べながら脇田さんの話をかる~く聞くと、そりゃ美味しいシュークリームできるわー!と、目からシュークリームが飛び出るくらいビックリ、そして納得のお話。
スウィーツのスペシャリスト脇田さん、今までに回ったスウィーツ店は数知れず、食べたシュークリームの数は100個200個ではありません。まさかの万越え。いちじゅうひゃくせん万の万ですよ!毎日1個ずつ食べたとしても約27年かかるんですから!それもそのはず。脇田さんシュークリームに携わって30年なんですって!もう名実ともにシュークリームおじさんなわけですよ!(さっきまではお兄さんと呼んでましたが)
「じゃあ行きましょうか!」
と、このあと連れて行ってもらったシュークリーム工場。そこにも人気の秘密がモリモリありました。
ちょっと大きいケーキ屋さん
工場に立ち入る場合はコープのルールの元、ストップウォッチで時間を計りながら念入りに手洗いし、白衣に帽子、そして長靴も着用。最後は白衣の上からホコリチェック。
そして、ここを開けるとベルトコンベアーがあるんでしょ!と、バタンと開けた扉の奥にはまさかの、NOベルトコンベア!それどころか全部手作業!
鉄板に整然と並べられ、大きいオーブンで焼かれるシュー生地。
大きい銅鍋で炊かれるカスタードクリーム。1個ずつシューの底から詰められるカスタードクリーム。
それもクリーム詰め担当の千葉さんの手の動き、両手を使い残像ができそうなほどシュシュシュと早い!「コープの千葉さん、今日の動きも良好なり!」ていうか、ただ機械が大きいだけで町のケーキ屋さんで作られてるシュークリームとほとんど同じ作業工程じゃないの!勝手に大量生産ができるようなベルトコンベアを想像してました!
銅鍋で丁寧に炊く甘さがしっかりのカスタードや、焼き時間が通常の2倍はかかるサクサクシュー生地。C-sweetsに込めたこだわりを貫くにはこの方法が一番なのだとか。そして別の扉を開けると、フルーツタルトやティラミスも!何度も言いますが、工場ってよりケーキ屋さんやん!
ここで働いたらケーキ屋さんも開業できそうな技術が身につきそうなC-sweets工場。私の勝手な想像、いい意味で裏切られました!今後、全店舗でのC-sweets取り扱いに向けてもう少し広くする予定。今は取り扱い店舗が限られていますが、みなさんのお近くの店舗でも食べられる日はそう遠くありません。
そうそう、とっても大事なことを言うのを忘れてました。
スウィーツのスペシャリストが開発した、こだわりとカスタードがパンパンに詰まったシュークリーム、さぞお高いんでしょ?と思ってませんか。
まさかの1個 100円(税別)です。
ありがとー!脇田さん!